鳥見歩る記*淺川の河川敷の木の伐採2016.12.9
2016年12月9日、10時00分~11時00分 晴れ
淺川の河川管理者である京浜河川事務所は、最近河川敷の樹木の伐採を各地で進めている。
その理由は、河道内に生えている樹木は、増水時に川の流れを阻害し、洪水被害をもたらす恐れがあること、また、台風等により倒木すると周辺に大きな被害をもたらす可能性があることが挙げられている。
もっともな理由である。
しかし、実際に伐採された跡地をみると、画一的で、全ての樹木を根こそぎ伐ってしまっている。
良好な河川の自然環境の破壊行為である。
平成9 年の河川法改正により、新たに「河川環境の整備と保全」が目標に盛り込まれてから17 年が経過したにも関わらず、未だこのような状態が続いているのは残念である。
このような状況が繰り返されているので、12月9日に今後の伐採予定地で河川事務所関係者と淺川市民フォーラムで伐採前の現地調査を行った。
浅川市民フォーラムは河川ウォッチング、河川清掃、生物調査、水質調査、河川情報周知、勉強会、団体間の情報交換を行う市民団体で、12月9日は市民フォーラム側から3名が参加、私もそのうちの1人として加わった。
現地調査を行った場所は浅川右岸の高幡橋上流側河川敷で、野鳥にとっても他の全ての生きものにとって最適と思われる林が帯状に繋がっている。
現地調査の結果幼木と3本の木(オニグルミ2本、クワ1本)だけは、伐採せず残すことで双方合意を得た。
残す木はただ残すだけでなく、堤防の高さより下の部分の枝は全て切り落とすことを提案し、これも認められた。
こうすることにより、残った木は幹だけとなり、増水時でも流れの阻害を大幅に緩和できるのではないかと思われる。
添付の写真で、人が立っている側の木が残す3本の木のうちの1本である。
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粕谷和夫
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