2012年4月11日馬来田棚田 8時50分~14時25分 曇雨
鳥見歩る記*馬来田棚田2012.4.11
八王子駅を5時36分の中央線に乗り、久留里線で木更津駅経由で馬来田駅(「まくた」と読む)に着いたのは8時44分であった。
千葉は午後から雨になるという天気予報の日であった。
駅から真っ直ぐ北の方向へ進む道を行くと、直ぐ橋があり「いっせんぼく道」という左折の表示があったので、小さな川沿いの遊歩道に入った(いっせんぼくまで2.4kmの表示もあった)。
サクラが満開の気持ち良い道である。
ウグイスの囀りが聞こえてきた。
薄日が射してきた。
川からはカエルの声も聞こえてきた。
トウキョウダルマガエルであろう。
モズのメスオスが一緒にいた。
近くに巣があるのだろう。
まくた道の駅花工房カフェ・ハンノ木という花いっぱいに飾られた店があった。
まくた万葉の路菜の花・コスモスロードと表示された武田川沿いの路を行く。
サクラも菜の花も綺麗だ。
武田堰で写真を撮っているとキジの声が聞こえてきた。
この当たりから田んぼの中になるが、休耕田がすこぶる多い。
キジ、ウグイスの声多し。
アマガエルの声も聞こえてきた。
いっせんぼくに向かってこれより車進入禁止というところに女性のお年寄りが2人、腰を下ろし休んでいた。
散歩中ですかと声をかけると、その通りだという。
この辺の田んぼはいつ頃まで稲を作っていたかと聞くと約10年くらい前までだという。
田んぼに稲を作らないともったいないというと、今の若い人は田んぼに入らなくなってしまったという。
谷が少し狭まり棚田的の所になり、されにその上にハンノキ湿原があった。
ここにも野草摘みのおばさんが2人いて、オランダガラシを採っていた。
水が綺麗だからオランダガラシがうまそうであった。
いっせんぼくとは水がぼくぼく湧き出すという意味だそうで、終点は湧水地であった。
ここにはヒキガエルがいて姿も見ることができた。
ホオジロの囀りがあった。
ここから真里谷城跡に向かった。
距離は延々とあった。
10時過ぎ、風が出て雨が降ってきた。
妙泉寺の手前の丘陵に林でカケスが鳴いていた。
エナガも出た。
真如寺に行く方の谷は休耕田が少し少なく、既に水が張ってあり、カエル声がしていた。
こちらにもカケスがいた。
田んぼ沿いの川からはカワセミの声が聞こえてきた。
12時前に雨が強くなってきた。
真里谷城跡を目指して歩いて行くと、なんと圏央道の工事現場に来てしまった。
こんなに自然豊かな里に圏央道は似合わない。
圏央道を過ぎた集落で人に会ったので、真里谷城跡はどのあたりかと聞くと、まだ2km先だという。
親切にそこまで車で送ってやるというので、お言葉に甘えて軽トラックに載せてもらった。
真里谷城跡は八王子の滝山城と同じような山城であった。
今はその一部が青少年向けのキャンプ場になっていた。
帰りは行きと一つ違う谷を下った。
そこで思いがけず4組のサシバに会うことができ、とてもハッピーであった。
コブシとヤマザクラが同時に咲く里山で、既に一部の田んぼでは田植が終わり、カエルの大合唱がありその田んぼ畦の止まり木にサシバが止まっていた。
サシバは谷戸にそって4組観察できた。
休耕田の目立つ谷戸だが、この谷戸はサシバの繁殖地ではないかと思った。
これ以上休耕田が増えないように願うのみである。
この当りはタケノコの産地であるが、今年はタケノコの放射能が基準以上で出荷できないと地元の人がいっていた。放射能の影響がカエルやサシバに及ばなければいいが、心配だ。
観察した野鳥などは以下の通りです。
サシバ
キジ
キジバト
カワセミ
コゲラ
ツバメ
キセキレイ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
ツグミ
ウグイス
エナガ
シジュウカラ
メジロ
ホオジロ
アオジ
カワラヒワ
スズメ
カケス
ハシブトガラス
ドバト
アオキ 花
アケビ 花
オオイヌノフグリ 花
オランダガラシ 花
カキドウシ 花
カラスノエンドウ 花
カントウタンポポ 花
キブシ 花
クサノオ 花
クロモジ 花
ケキツネノボタン 花
コブシ 花
シロツメクサ 花
スイバ 花
スズメノヤリ 花
セイヨウタンポポ 花
セントウソウ 花
タチツボスミレ 花
タネツケバナ 花
ツルカノコソウ 花
ナズナ 花
ニリンソウ 花
ハルジオン 花
ヒメウズ 花
ヒメオドリコソウ 花
フキ 花
ヘビイチゴ 花
ホトケノザ 花
ミミガタテンナンショウ 花
ムラサキケマン 花
モミジイチゴ 花
ヤブツバキ 花
ヤマザクラ 花
レンゲ 花
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粕谷和夫
皆様からコメント、感想等を頂ければ幸いです。粕谷宛のアドレスはこの頁右上カレンダーの下にある「プロフィール」に記載しておきました。
もう一つのブログ:八王子で稲の不耕起栽培http://hukouki.blog.so-net.ne.jp
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