鳥見歩る記*誕生寺棚田(久米南町)2010.8.4
今回の棚田歩きは岡山県の中国山地に展開する誕生寺奥の久米南町北庄を選んだ。
ここを選んだ理由は駅から歩いて行ける棚田だからである。
JR津山線誕生寺駅を降りると誕生寺の矢印のついた案内板が立っていた。
無人駅の駅前の雑貨屋さんに荷物の一時預かりをお願いしたら心よく預かってくれた。
線路沿いに津山方向に進むと小さな川があって誕生寺橋という名の橋の下にアオサギが1羽がいて出迎えてくれた。
橋を渡り左折して誕生寺に向かう。
ウグイスのさえずりを聞く。
誕生寺では樹齢850年という大イチョウを見ながら昼のにぎり飯を食べる。
ここから北庄の棚田に向かう。
カーブ続きのゆるい上り坂を歩いて行くと、涼しい風が吹いてくる。
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシなどの蝉の声を聞きながら歩いているとウグイスのさえずりも時々はいってくる。
途中、キツネノカミソリが咲いていて、その花にモンキアゲハが来ていた。
棚田に到着した。
あちこちに棚田が広がっている。
棚田の上をカワウが1羽横切って行った。
稲は出穂したものもある。
田んぼの回りが電気柵で囲まれている。
イノシシ対策であろう。
それにしても人に会わない。
ホオジロのさえずりが聞こえてきた。
ここで一句。
「ホオジロや棚田の風に声を乗せ」
北庄棚田は日本棚田百選134地区のうち面積は日本一と案内板に書いてあった。
面積は88ヘクタールで、田の枚数は2700枚と書いてあった。
溜池は神之淵池と言って大正13年の干ばつを契機に5年の歳月を費やして完成したという。
これは地域の人の人間業の極致と讃えられた事業とも説明がなされていた。
池のほとりに降りてみるとカワウ、ダイサギ、ゴイサギ若がいた。
ツバメが飛んできた。
よく見るとコシアカツバメだった。
誕生寺駅に戻ってきたのは16時過ぎであった。
ここには泊まる宿がないので津山に向かった。
観察した野鳥などは以下の通りです。
カワウ
ゴイサギ
ダイサギ
アオサギ
トビ
キジバト
ツバメ
コシアカツバメ
モズ
ウグイス
ホオジロ
カワラヒワ
スズメ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
アカタテハ
ウラギンシジミ
カラスアゲハ
キチョウ
サトキマダラヒカゲ
スジグロシロチョウ
ナミアゲハ
ヒメウラナミジャノメ
ベニシジミ
モンキアゲハ
ヤマトシジミ
オニヤンマ
シオカラトンボ
アブラゼミ
ニイニイゼミ
ヒグラシ
ミンミンゼミ
キリギリス
アキカラマツ 花
イヌゴマ 花
オオニシキソウ 花
オトギリドウ 花
カヤツリグサ 花
カワラナデシコ 花
キツネノカミソリ 花
コウゾリナ 花
コオニユリ 花
コマツナギ 花
ツユクサ 花
ネムノキ 花
ノアザミ 花
ヒメジョオン 花
ヒヨドリバナ 花
ヘクソカズラ 花
ヤブラン 花
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